お店では「これ好き!」だったのに家でつけてみたらなんか違う…。高い香水ほどこの失敗は避けたいですよね。今回は大きいサイズを買う前に小さいサイズで試す方法をまとめました。

香水を少量から試す方法を比較

少しずつ試す方法はいくつかあって、かかるお金も手間もけっこう違います。お店で端から嗅いでいくと途中で分からなくなるので気になるものだけに絞るのが先です。

香水を少量から試す方法の比較(横にスクロールできます)

方法試せる量の目安費用の傾向手間向いている場面
店頭のテスターその場のみ無料来店が必要候補を大きく絞りたいとき
店頭でもらえる小分け数回分無料〜在庫次第1〜2日試したいとき
ブランドのミニサイズ数mL〜十数mL大きいサイズより低い少ない数週間かけて確かめたいとき
小分け販売・量り売り1mL〜数mL少しずつ買える取扱店を探す多くの銘柄を比べたいとき
月額のお試しサービス1か月分程度月ごとの定額申し込みが必要毎月違う香りを試したいとき

気になるものが多いならまずお店のテスターで絞って、そこから小分けかミニサイズで数日つけてみて、これと思うものが決まったら大きいサイズを買う。だいたいこの流れです。

小分け販売や量り売りを使うならどこが売っているのかは見ておいてください。正規の流通品かどうかがちゃんと書かれていれば安心して買えます。

高い香水ほどいきなり大きいサイズを買うより小さいサイズから試したほうが気軽です。お店で嗅ぐ数分ではなく朝から夕方まで実際につけて香りの変わり方を見られますし、同じ予算で何種類か比べられて好みと違ってもそこまでもったいなくありません。気に入ればそのまま持ち歩き用にできます。

3日間で香りを試す流れ

同じくらいの量で3日ほど続けてつけてみると、時間がたつとどう変わるのか普段の生活の中で好きでいられるのかが分かります。朝につけて通勤したあとや昼、夕方にどう感じるか見てみてください。日によって服装や予定を変えれば屋外と室内での違いも出ますし、仕事の日や食事に行く日にもつけてみると人と近い距離で強すぎないか分かります。自分では途中から香りに慣れてしまうので翌朝に服へ残った香りも嗅いでおくと思っていたのと違うことに気づけます。最後に「また明日もつけたい」と思えるかで決めてください。迷うならいったん買わずに季節や体調が変わった時期にもう一度試します。

お店と実際に使ったときで香りが違って感じる理由

自分の鼻がおかしくなったのかな、と思う必要はありません。お店のほうが香りを見分けにくいだけです。

肌の温度やその日の肌の様子で香りの立ち方は変わるとされているので紙の上だけで決めると実際につけたときと違って感じます。短い時間に何種類も嗅ぐのも同じで、続けるほど差がぼやけてくるので日を改めたほうがはっきり分かります。

時間がたつと香りはどう変わる?

つけた瞬間は「これ好き!」と思っても夕方には少し重く感じることがあります。お店で嗅いでいるのはたいてい最初の香りだけなのでそこだけでは決めにくいんです。時間の幅は商品によりますが変わっていく順番はだいたい同じ。

香りの段階と確かめたいこと(時間は一般的な目安)(横にスクロールできます)

段階時間の目安特徴ここで確かめること
トップつけた直後〜30分ほど軽く飛びやすい印象第一印象。ここだけでは決めない
ミドル30分〜数時間その香水の中心となる部分自分に合うかの本番。半日つけて確認
ラスト数時間後〜肌に残る余韻翌朝の服やスカーフに残った香りで確認

見たいのはミドルとラストのほう。初日は好きでも何日か使ううちに少し重く感じることがありますし、お店で分かるのはトップだけなのでそこだけで決めるのは避けてください。

容量と値段をどう比べる?

大きいほうがお得に見えますが使い切れなかったらもったいないですよね。値段だけ見ると小さいサイズは割高でも使い切れるかどうかまで入れて考えると見え方が変わります。

容量あたりの値段を比べる考え方(数値はすべて計算例で実際の価格ではありません)(横にスクロールできます)

容量価格の例1mLあたり使い切りやすさ
100mL20,000円200円毎日使っても数年かかることがある
50mL13,000円260円気に入った1本なら無理なく使える
10mL4,000円400円数か月で使い切りやすい
1.5mL800円約533円数日〜2週間だけ試したいとき向け

やることは「価格 ÷ 容量(mL)」だけ。1mLあたりなら大きいサイズのほうが安くても使い切れずに棚に残ってしまえば結局もったいないことになります。大きいほうがお得とは言い切れないのはここです。

小さいサイズで試してから大きいサイズへ。この順なら割高な1mLあたりを払うのは最初の数日だけで済みますし、いきなり100mLを選ばなくても大丈夫です。

職場や食事など実際に使う場面で確かめる

自分では気持ちいい量でも、エレベーターや会議室のような狭いところでは思ったより届きます。

場面別に確かめたいこと(横にスクロールできます)

場面量の目安つける位置確かめること
職場・通勤1プッシュ以下腰まわりなど下の位置エレベーターなど狭い場所で強すぎないか
食事の場控えめに手首より下料理の香りの邪魔をしていないか
休日の外出1〜2プッシュ手首や耳の後ろ屋外で飛びすぎていないか
夏場冬より少なく下の位置汗と混ざったときの印象
医療機関など使わない香りを控える案内がないか

迷ったら少ないほうから始めてください。自分では慣れて分かりにくくなるので足りないくらいでちょうどいいと思います。

大きいサイズを買う前に見ておきたいこと

レジへ行く前にひととおり見ておくと買ったあとで「やっぱり違ったかも」となりにくくなります。書かれている系統や主なノートでどんな香りかはだいたい分かりますが、見落としやすいのは濃度の区分のほう。オードトワレとオードパルファムでは香りの続く長さが変わるので試したものと同じ区分か見てください。同じ銘柄でも区分が違えば別の香水くらいに思っておいたほうがいいです。

容量と何回くらい使えるかが分かればどのくらいで使い切れそうかも見えてきます。仕事の日や食事に行く日につけても強すぎないかも一度考えておきたいところ。直射日光と高温多湿を避けて置ける場所があるか、開封後は不可のことが多い返品や交換の条件も読んでおくと安心です。

肌に合わないときや保管で気をつけたいこと

ここまでの試し方は気になる香水が複数あって決めきれない人や、以前買った香水を使い切れなかった人に合うと思います。すでに定番の1本が決まっていて長く使うなら、容量の大きいサイズのほうが割安になることもあります。

品質と肌の両方を守るために、初めての銘柄は少量から試してください。香料が肌に合わないことがあるためです。赤みやかゆみが出たら使用を中止し、症状が続く場合は医療機関へ相談しましょう。つけた部分の赤み、かゆみ、ぶつぶつが数日以上続くときは、別の銘柄を試す前に医療機関へ相談してください。腫れや痛みを伴う場合、症状の範囲が広がっている場合も同じように考えます。香りで頭痛や気分の悪さが出る状態が繰り返されるようなら、いったん使用を控えたうえで相談を考えてみてください。

つけた部分に強い日差しが当たる状況も避けたい場面です。成分によっては反応が出る場合があるとされるため、屋外で長時間過ごす日は衣類に隠れる位置につける方法もあります。保管は品質が変わらないよう直射日光や高温を避け、小分け容器へ移したものは劣化が早まることがあるので早めに使い切ってください。香りの好みは体調や季節でも変わるので、急いで結論を出す必要はありません。

まとめ

香りは時間や場所によって感じ方が変わるのでお店で数分試しただけでは生活の中で使いやすいか分かりにくいものです。候補を気になるものまで絞って小さいサイズで数日つけ比べると朝から夕方までの変化や職場での香り方を確かめられます。値段は価格を容量で割って1mLあたりを出して、安さだけでなく使い切れる量かどうかも合わせて考えてください。同じくらいの量で試して翌朝に服へ残った香りも嗅いでおくと比べやすくなります。最後の夜に「また明日もつけたい」と思えるかを決め手にして、迷うならいったん見送ってください。肌に合わないこともあるので初めての銘柄は必ず少量から始めましょう。

参考にした情報

参考にした情報は、独立行政法人 国民生活センター日本化粧品工業会(化粧品の基礎情報)消費者庁(表示に関する制度)公益社団法人 日本皮膚科学会です。

掲載内容は一般的な情報であり、診断や治療を目的としたものではありません。肌の状態に不安がある場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。