ナイアシンアミド5%と10%ならやっぱり10%のほうがよさそうに見えますよね。でも数字だけ見て決めるのはちょっと早いかも。今回は濃度の違いや手持ちのスキンケアとの合わせ方まで分かりやすくまとめます。
5%・10%・高配合はどう見ればいい?
お店で数字を見比べる前にパッケージのどこを見るか決めておくとラクです。書かれ方はだいたいこの4つに分かれます。
濃度表示のパターンと読み取り方(横にスクロールできます)
| 表示のパターン | 分かること | 注意したい点 |
|---|---|---|
| 濃度が書かれている | 配合量の目安が分かる | 濃度だけで使い心地や相性は決まらない |
| 「高配合」とだけある | 基準があいまい | 何と比べて高いのかを確かめる |
| 表示がない | 配合量は分からない | 成分表示の並び順が一つの参考になる |
| 医薬部外品の有効成分 | 承認された範囲の表示ができる | 配合量は決まりに沿っている |
数字が書いていない商品が劣るわけでもないのでそこだけで良し悪しは決まりません。化粧品か医薬部外品かという区分や使い心地も一緒に見たほうが選びやすいです。全成分表示は多く入っているものから並ぶのが原則でも1%以下は順不同で書けるので並び順から濃度を逆算することはできません。10%だから自分に合うとも限りませんし、肌の様子や使う回数によってはしみると感じることも。初めての1本なら数字より商品に書かれた使い方と今使っているスキンケアを先に見てみてください。
買う前に手持ちの化粧水と美容液を確認
「また美容液を増やすの?」と思いながらもう1本足す前に、洗面台にある化粧水や美容液の裏を見てみませんか。意外ともう入っていることがあって、入っているなら新しく足さなくても足りているかもしれません。
化粧水と美容液の両方に入っていても重ねること自体がだめというわけではありません。ただしみると感じた日は同じ成分が二重になっていないか先に見てみてください。
足すかどうかは今の肌で決めます。ひりつく日がなくて大きな不満もないなら試しやすい時期ですし、反対に美容液がすでに何本もあるとか刺激の出やすいものを同じ時期に増やそうとしているなら買い足すより今のものを一度見直すほうが早いです。
初めて使うときに気をつけたいこと
買ったその日の朝晩から使いたくなりますが少しゆっくり始めるくらいでちょうどいいです。箱で見ておきたいのは化粧品なのか医薬部外品なのかという表記と、使う順番や1回の量の目安、それにパッチテストの案内。肌に異常が出た場合の使用中止の記載も読んでおきましょう。
気になるものを一度に何本も増やすと合わなかったときにどれのせいか分からなくなります。足すのは1品ずつにして赤み・ヒリつき・かゆみが出ないか見ながら続けてください。合うかどうかは数日で決めずしばらく同じように使いながら様子を見ます。
初日から朝晩たっぷり使うのも避けたいところで、赤みが出たときに量のせいか成分のせいか分からなくなります。ヒリつきを「好転反応」と考えて使い続けるのはもっとよくありません。赤みやヒリつきは中止の合図として受け取ってください。数字だけ見て買い替えるのを繰り返すのも、使い心地の違いが分からないままになるのでもったいないです。
ビタミンCやレチノールと一緒に使うなら
「ビタミンCと一緒に使って大丈夫?」で検索すると大丈夫という記事と避けたほうがいいという記事が並んで出てきます。結局どっちなの、となりますよね。
ビタミンCと合わせないほうがいいと言われた時期があって、これは高温など特殊なところでの反応が元になった話だと説明されることが多く普段の使い方でそのまま当てはまるとは限りません。ただどちらも人によってはしみる成分なので同じ日に始めるより片方ずつのほうが合わなかったときにすぐ分かります。
レチノールやAHAのような角質ケアの成分は使い始めに肌がゆらいだと感じる人もいます。ナイアシンアミドと同じ時期にスタートするとどちらのせいか分からなくなるので気になるなら重ならないように始めてみてください。
朝に取り入れるなら朝5分でできる30代のスキンケアの時間の使い方を参考になじませる時間を取ってください。
朝と夜はどう使い分ける?
朝と夜のどちらで使うかは商品ごとに違うので書かれている使い方をそのまま見てください。ほかの美容液も使っているなら一度に足さず肌の様子を見ながらのほうが分かりやすいです。
朝に使う日はなじんでから下地へ進むとよれません。
レチノールも持っているならレチノールは夜でナイアシンアミドは朝と時間帯を分ける手もあります。重ねずに済むぶんどちらが肌に響いたのかも見えてきます。
化粧品と医薬部外品では何が違う?
ここが分かると広告の読み方が変わります。ナイアシンアミドはビタミンB群のナイアシン(ビタミンB3)の仲間で水に溶けやすいので美容液に限らず化粧水や乳液やクリームにまで入っているんです。
商品ページには「ナイアシンアミド配合」がずらりと並びますが同じように見えても化粧品と医薬部外品では扱いが違います。日本ではこの2つが法律上分けられていて、医薬部外品は承認を受けた有効成分について決められた範囲の効能を表示できます。
ナイアシンアミドには医薬部外品の有効成分として承認されている用途があります。化粧品として入っている商品では同じ成分名でも表示できる内容が変わりますし、「ナイアシンアミド配合」という表記だけではどちらの区分かは分かりません。パッケージに「医薬部外品」と書かれているかを見るのがいちばん確実です。
強い香りも色もない成分なので使いやすいほうですが手に取ったときのとろみやさらっとした感じはいっしょに入っているほかの成分で決まります。成分名を見ただけではそこまで分かりません。
化粧品は医薬品ではなく肌トラブルを治すことを目的としたものではありません。赤みや痛みがすでに出ているときは新しい化粧品を足して様子を見るのは避けてください。毛穴も開き・詰まり・たるみのどのタイプかで化粧品が届くところと届かないところが変わります。
赤みやヒリつきが出たとき
合わないと感じたときは様子を見るより早めに止めるほうが落ち着くのも早いです。
まずその商品を使うのをいったん中止してください。このときほかの商品は変えないでおくと何が合わなかったのか見えてきます。そのうえで保湿と紫外線対策など基本のケアだけに戻して様子を見てください。再開するかどうかは肌が落ち着いてから、商品に書かれた使い方を見たうえで決めます。赤み・かゆみ・腫れ・痛みが続く場合は自己判断で再開せず医療機関へ相談しましょう。
慎重に使ったほうがいい人
ここまでの進め方はナイアシンアミドを1品だけ足して手持ちの化粧水や乳液は変えずに試したい人に合うと思います。すでに美容液を何本も重ねているなら少しゆっくり進めるくらいがちょうどいいかもしれません。皮膚科で治療中の人、妊娠中や授乳中の人は、一般的な情報だけで決めず担当医やかかりつけへ確認してください。使用を中止しても赤みやヒリつきが数日以上続くとき、腫れ・痛み・水ぶくれを伴うときは、様子を見続けず医療機関へ相談しましょう。同じ成分を含む複数の商品で繰り返し同じ症状が出る場合も同じです。成分名だけで決めず、実際の使い心地も確かめてから選んでください。
まとめ
濃度表示は必ず出すものではありませんし数字が高いほど自分の肌に合うとも限らないので、年齢や濃度だけで決めなくて大丈夫。新しい美容液を探す前に、まずは今使っている化粧水と美容液の成分を一度見てみてください。すでに入っているなら今のケアを続けるところからでも十分ですし、足すとしても一度に1品だけにしておくと見えやすくなります。赤みやヒリつきが出た場合は使用を中止して、症状が続くときは医療機関へ相談しましょう。
参考にした情報
参考にした情報は、厚生労働省(医薬品・医療機器等法に関する情報)、日本化粧品工業会(全成分表示の考え方など)、公益社団法人 日本皮膚科学会、独立行政法人 国民生活センターです。
掲載内容は一般的な情報であり、診断や治療を目的としたものではありません。肌の状態に不安がある場合は、皮膚科などの医療機関にご相談ください。